2.05.2013

嗚呼筆記用具(其の弐)

そういえば最近、冬の間寒さで固まっていた自転車のギアチェンジが再び出来るようになった。春が一歩、また一歩と身近に感じられるようになるとペンがない、筆記用具が高いと文句を垂れていたのが遥か昔の出来事に感じられる。

新学期が始まる頃の本屋ではノートの類がきれいさっぱり売れ切れていて、在庫切れ。見事にすっからかんになった棚の前で、どこか東の国で起こったであろう出来事に、しかもこの2012年に先進国であろうデンマークで体験出来るなんてと半ば関心すらしていたが、渡欧半年も過ぎると予防線を張るというか、変に「期待しないこと」が上手くなり、日本スタンダードな商品に巡り合えるとラッキーと思えるようにまでなった。まぁそんな機会はまずないのだが、ショックを受ける回数は減った。人間の自己防衛機能とは良く出来ている。

以後、未だに高いとは思いつつも仕方なく それなりの4穴のノートを見つけるも、穴の開け方が雑なのか、刃が鈍いのか、スムーズにページがめくれたことはなく、割と頻繁にストレスにさらされている。ワタシは次のページに進みたいだけなのに。そしてあれこれ試しているつもりだが、ペン探しの旅は終わらない。こちらで安く手に入るペンは0.6mm、0.7mmと若干太めで漢字なんて書けない(そもそも書く機会もないのだが)。日本からこちらに持ってきた細めのペンも一本、また一本となくなって行くが、買い足したペンでアンダーラインを引こうなら無残にも裏ページが滲む。ワタシの辞書の紙質が悪いと言えばそうなのだが、全くをもってデンマーク語を勉強しようと思えないのだ(おっ、上手くまとまった)。

しかし年明けのスーパーでどう見ても フリクションとしか思えない “Magic” Erasable Pen なるものを発見。これは荒れた北欧文房具砂漠に咲く一輪の花とばかりに買い求めたが、しばらくキャップを外しておくだけでインクが出づらくなったりと、言いたいことはかなりある(が、悔しいかな、一番のお気に入りだ)。こちらの筆記用具に慣れるまで、思ったより時間がかかりそうだ。


今まで試したA4は罫線が28と34の二種。あらかじめ穴をほぐしページをめくることをようやく覚えた2013年の春。最近はチェーン店のBog&ideの商品(で諦めている)に落ち着いている。

0 件のコメント:

コメントを投稿